3Dプリンターを購入するメリットはあるのか
現状、3Dプリンターを購入するメリットやデメリットは何なのでしょうか。魅力もないのに高いお金を払って買う意味はありません。そこで今回、しっかりとメリットとデメリットを解説いたします。
まずは、メリットを考えてみましょう。何をメリットとするかは、購入されるあなたが3Dプリンターに何を求めるのか、3Dプリンターで何をしたいのかにもよって変わってきます。利用目的別に、それぞれ考えてみます。
造形したいものが決まっている場合
造形したいものが決まっているのであれば、3Dプリンターを購入するメリットがあるかどうか考えるのは簡単です。それは「3Dプリンターで元が取れるか」を考えればいいのです。
手作業で造形する手間暇を考えてもより正確なものが出来上がり、かつ作業回数で本体と消耗品として必要になる樹脂やフィラメントのコストが手作業より良いと考えるなら購入すべきなのです。
これから作りたいものを考えたい場合
まだ造形したいものが決まっていない場合、3DCGや3DCADについてどれだけの知識を有しているかによって3Dプリンターがどこまで活用できるかは大きく変わります。大きな希望だけを持って購入されても作成用の基礎データが作れないのであれば、宝の持ち腐れです。失望感が強くなってしまうでしょう。
この場合、入門機である安い3Dプリンターから体験し、それ以上の魅力を3Dプリンターに追い求めるのであればステップアップとして上位機種を買うのがメリットの高い買い方と言えるでしょう。欲張っていい機能の3Dプリンターを買っても、メリットを最大限享受することは難しいです。
知識はあるが作りたいものは未定の場合
3DCGや3DCADに対するある程度の知識はあっても造形したいものが未定の場合は、知識がある分で入門機を買ってしまうと「この程度しかできないのか」という失望感を抱く可能性が高いため、ABSやPLAフィラメントが使える上位機種の3Dプリンターを買う方がメリットは高いと言えます。
すぐに基礎機能は使いこなせるようにはなりますので、使いながら「手作業では難しい」ものを造形する楽しさを見つけられるのが最大のメリットとなります。
3Dプリンターを購入するデメリットとは
3Dプリンターを購入する際のデメリットは、初期費用は値下がってきてはいるのですが、ランニングコストとなる樹脂やフィラメントのコストはまだそれなりに値が張るということです。3Dプリンターの魅力である造形をするにあたり本体を購入するのはもちろん、樹脂やフィラメントも用意せねばならないため、使い続けると非常にコストがかかるのが実情です。
よく自宅にあるインクジェットのプリンターも、プリンター本体は安くなっても、インクの代金が高価ではありませんか。社外品を使えば安くなることもあるのですがサポートが受けられなくなったり、目詰まりを起こして壊れてしまったり、純正品を使わないと悲惨なこともあります。
3Dプリンターもそれと同じで、本体を買ったら終わりでないのが最大のデメリットなのです。